情報には形がないので情報の可視化とは?と言われてもなかなか分かりづらいものがあります.

情報の可視化を考えるには,先ずは,経験したこと,つまり自分で行ったことであるにも関わらず,知らない・気が付かない情報を違う形で見せてあげることと理解すれば分かりやすいのです.

例えば,日々の上下服装のカラーの組み合わせと湿度との関係,それをどう機能的にかつ容易にシステム化することができるかを考えるのです.別の例で言えば,バスケットボールの試合での自分の動線(動いた軌跡)とドリブルの回数,シュートの高さと満足感の関係をどう抽出してどういうシステムで見せてあげればいいかを考えるということです.

 

 情報の可視化は,カタチのデザインへと発展させることができます.例えば,冷蔵庫の扉に液晶モニタを取り付けて情報を表示すると考えてみましょう.おそらくまず最初に温度やカロリーの他に賞味期限を表示することを考えるのですが,ユーザが入力することは現実的ではありません.そこで自動入力する方法を考えると購入時のシステムへと話しは及びます.スマートフォン1つで支払いも購入したモノの情報の転送も当然のことでしょう.更に,ユーザが欲しい情報は,日々の食事の栄養バランスの変動とすれば,購入した後のモノの量の変化を視覚的に見せることによって可視化できるカタチを考えるのです.例えば, 根菜,緑黄野菜,・・・ごとにボックス型の箱にただ入れるだけで重量変化から栄養バランスを表示するために,小ボックスの集合体を成し,必要に応じてボックスの移動,入れ替えができるという新し概念からカタチををデザインすることが可能となるのです.